投稿日:2022年11月27日

ワイヤーカットとは?加工技術のメリット・デメリットをご紹介!

こんにちは!茨城県日立市の事務所を拠点に、県内・全国の精密金型の設計・製作・組立てを行っている株式会社川崎精工です。
紙や布など多くの商品はハサミで切りますが、金属はどのように切るのでしょうか。
金属はノコギリ刃で切ると、きれいな切り口にはならないため、電流により発生する熱を利用したワイヤーカットで加工します。
今回はワイヤーカットの加工技術とメリット・デメリットをご紹介します。

ワイヤーカットとは

金属加工
ワイヤーカットは放電加工の一つであり、電極と工作物の間に発生する放電現象によって金属を溶かして加工します。
主に家電製品や携帯電話などの金型部品、航空機部品など、日常生活に使用する製品の製造に使われる加工法です。
ワイヤーカットは加工液に浸かった状態で行われ、加工時に発生する温度は約7000度近くになります。
加工時のワイヤー線は直接加工物に触れませんが、糸鋸のように金属をカットするように見えるためワイヤーカットと呼ばれます。

ワイヤーカットのメリット

ワイヤーカットは、薄板から厚みのある材料、硬さに関係なく高精度加工が可能というメリットがあります。
加工は直線や曲線の平面加工、直線と曲線を組み合わせた複雑な形状、角度をつけて加工するテーパー加工も可能です。
非接触加工のワイヤーカットは、工作物への負担や熱による変形も少なく加工時のバリもでません。
また、真鍮のワイヤー線は、刃物より比較的安価なため低コストで加工が可能です。

ワイヤーカットのデメリット

ワイヤーカットは、金属などの加工物を少しずつ溶かしながら切断していきます。
そのため、材料の厚さや大きさによって加工速度が左右され、量産には不向きな点があるのです。
加工時、ワイヤー線は工作物に対して垂直に移動するため水平方向の加工はできず、底のある形状も加工できません。
また、導電性のある材料は加工できるものの、導電率は材料によって異なるため、数時間~数日の加工時間を要します。

川崎精工へご相談ください!

お問い合わせ
ワイヤーカットをはじめ、放電加工などの金属加工は川崎精工へお任せください。
弊社は創業以来、時代の変化に合わせて多様なニーズに柔軟に対応し、高品質な金型製造をご提供してきました。
さまざまな金型製造を通して豊富な知識と確かな技術を培い、次世代へ技術継承しながら社会の発展に貢献する会社です。
全国の業者様からのご要望に応え、プレス絞り加工や板金絞りなど最適な設計・製作をいたします。
金型製造のご相談は、弊社お問い合わせフォームまたはお電話へご連絡ください
最後までご覧頂き誠にありがとうございました。

株式会社川崎精工|茨城県日立市|プレス金型製造・プレス絞り加工
株式会社川崎精工
〒319-1231 茨城県日立市留町前川1187-2
TEL:0294-53-5803 FAX:0294-53-8198


関連記事

型式(型ノ呼吸)弍ノ型 単発型

型式(型ノ呼吸)弍ノ型 単発型

単発型は一般的な型式で少ロット、上下反転が必要な製品、成形型などに適した型式です。製品数が増えた場合 …

照明設備部品

照明設備部品

照明部品は塗装済み鋼板を打ち抜き曲げ加工する為、キズにならない曲げのノウハウが必要となります。 …

型式(型ノ呼吸)参ノ型 順送型

型式(型ノ呼吸)参ノ型 順送型

順送型は量産向き型式です。キャリヤと言われる送り紐を付けて製品を数珠繋ぎに送り最後に製品を切り離す型 …

お問い合わせ  会社概要