こんにちは!茨城県日立市の事務所を拠点に、県内・全国の精密金型の設計・製作・組立てを行っている株式会社川崎精工です。
紙や布など多くの商品はハサミで切りますが、金属はどのように切るのでしょうか。
金属はノコギリ刃で切ると、きれいな切り口にはならないため、電流により発生する熱を利用したワイヤーカットで加工します。
今回はワイヤーカットの加工技術とメリット・デメリットをご紹介します。
ワイヤーカットとは
ワイヤーカットは放電加工の一つであり、電極と工作物の間に発生する放電現象によって金属を溶かして加工します。
主に家電製品や携帯電話などの金型部品、航空機部品など、日常生活に使用する製品の製造に使われる加工法です。
ワイヤーカットは加工液に浸かった状態で行われ、加工時に発生する温度は約7000度近くになります。
加工時のワイヤー線は直接加工物に触れませんが、糸鋸のように金属をカットするように見えるためワイヤーカットと呼ばれます。
ワイヤーカットのメリット
ワイヤーカットは、薄板から厚みのある材料、硬さに関係なく高精度加工が可能というメリットがあります。
加工は直線や曲線の平面加工、直線と曲線を組み合わせた複雑な形状、角度をつけて加工するテーパー加工も可能です。
非接触加工のワイヤーカットは、工作物への負担や熱による変形も少なく加工時のバリもでません。
また、真鍮のワイヤー線は、刃物より比較的安価なため低コストで加工が可能です。
ワイヤーカットのデメリット
ワイヤーカットは、金属などの加工物を少しずつ溶かしながら切断していきます。
そのため、材料の厚さや大きさによって加工速度が左右され、量産には不向きな点があるのです。
加工時、ワイヤー線は工作物に対して垂直に移動するため水平方向の加工はできず、底のある形状も加工できません。
また、導電性のある材料は加工できるものの、導電率は材料によって異なるため、数時間~数日の加工時間を要します。
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ワイヤーカットをはじめ、放電加工などの金属加工は川崎精工へお任せください。
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